AR技術を使ったアプリ開発事例として有名なのは、GPSなどの位置情報サービスを使ったゲームではないでしょうか。現実世界と連動したマップを歩くことで、モンスターを捕まえることができるゲームがブームとなりました。ほかにも、陣取り合戦のようなゲームなども開発されています。GPSだけではなく、スマートフォンのカメラ機能を活用したAR技術のアプリも数多く開発されました。撮影した写真を加工したり、紙面などに掲載されている情報をスマートフォンで読み込むことで音声ガイドやミニツアーなどを体験することができるのです。AR技術の開発によって、観光や情報取得がさらに分かりやすくなりました。
買い物にもAR技術のアプリが活かされています。アプリのカメラで部屋の一部を映し出すと、そこにバーチャルの家具が出現してインテリアの参考にすることができるのです。AR技術で家具をプレビューすることができるようになったことで、購入前にイメージしやすくなりました。家具だけではなく、服やコスメなどにもこのAR技術が採用されています。
仕事の場面でもAR技術を搭載したアプリ開発が進んでいます。AR技術を取り入れた研修や現場工事の進捗状況の確認、荷物の積み込みなど仕事の効率化など、あらゆる場面でAR技術アプリが搭載されているのです。また、スマートフォンだけでなく、メガネタイプのAR技術を搭載したものも開発されています。なので、仕事をする際も両手を開けた状態で確認することが可能なのです。
幅広い場面で活用されているAR技術。エンジニアとして活躍の幅を広げるためにも、AR技術について知識を得ることから始めるのもよいでしょう。